未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

鬼子母神は母ゆえの強い神

今週のお題「鬼」

 

鬼と言って思いつくのは「鬼子母神」です。

dad-aslan.hatenablog.com

 

一般的に鬼子母神は「きしぼじん」と読みますが、こちら雑司ヶ谷は「きしもじん」が正式のようですね。この記事でも少し書いていますが、鬼子母神(ハーリーティー)は毘沙門天の部下 半只迦(パンチカ≒ぱんちりょくではありません)の妻。500人の子どもを育てるだけの栄養をつけるために「人の子」を食べていたが、お釈迦様が見かねて末の子を隠したところ、半狂乱となり7日間世界中を探し回ったとか。そしてお釈迦様に助けを請うと「子を失う苦しさはいかほどのことか」と言われ、今までの過ちを悟り三宝に帰依し、安産・子育の神となることを誓ったそうだ。

 

鬼子母神は仏法を守護する神ということで人間ではないですが、おそらくモデルになった人がいたんでしょうね。500人は大げさですが、子だくさんで女性ながら、鬼のように強い武人だったんでしょうね。本当に人の子を食べてたかはわかりませんが、おそらく幼子に対しても残虐な行為をしてたのではと想像できます。

 

また、この中ではお釈迦様が子供を隠し、諭したとなっていますが、おそらくその時争っていたライバル陣営か、酷い目にあっていた民衆によって子供が攫(さら)われて、その後和解したというような話が基になっていそうですね。

 

女性の戦いの神というとギリシャ神話のアテナが有名ですが処女神で、神ではないですがジャンヌダルクも処女だったりします。この辺りは女性の強さは処女が持つ潔白、純粋、気高さの聖なるイメージと戦いとを結びつけていますが、鬼子母神「母」の強さですね。

 

あくまでも個人的感想ですが前者は物理的な力の強さ、一発の強さでは上回りそうですが、精神的な強さ、持続力、忍耐力では後者の「母」の強さには勝てないでしょうね。

 

日本の実在の人物で考えると最近注目されている鎌倉時代で「女性の武神」としては木曾義仲の妻の巴御前が有名ですが、尼将軍とも言われた北条政子の方が強そうです。不運なことに自分の子どもや孫は謀略なのか若くして亡くなりましたが、その後の北条による幕府体制の礎作りに貢献した強さがありますね。

 

ちなみに子供のころは良く母親が「鬼」になりましたが、子育てする側に回るとそのときの気持ちが良く分かります。そして、いつでもイライラして怒っているのは良くないですが、たまに怒る分には理不尽なことで怒ってもいいかなと思う今日この頃ですね。100%立派な親になるよりも20%くらいのダメさがあるほうが子育てとしては良いような気がします。

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