鎌倉散歩の続き
鶴岡八幡宮敷地内の大きな参道を進むと正面に舞殿が見えてきます。
ここは静御前が夫の源義経を思い舞った場所。それを見た源頼朝が敵対状態になっていた義経を慕う歌を舞うとは何事だと怒り、殺そうとしたが、北条政子にたしなめられたという有名なエピソードが残っている舞殿です。4月に行われる鎌倉まつりで見ることができるみたいですね。
そして、その後ろには大石段。
そして、この石段の左にあるのは大銀杏。こちらは三代将軍源実朝を暗殺した公暁が隠れていたという伝説が残る銀杏の木。公暁は実朝の兄である源頼家の次男。父の頼家と兄の一幡を殺して、将軍の座に就いたと思っての凶行だとか。昨年の大河ドラマ「鎌倉の13人」でもラストに向かう前の気合の入った1シーンでしたね。残念ながら2010年の春の嵐の日に倒れてしまいましたが根の部分は生きていて、元気のある幹を移植。こんなような状況ですが春には葉も茂るみたいですね。
幕府が開かれる前から鎌倉を見守ってきた大銀杏。是非、長生きして欲しいですね。
この銀杏の横には自祓い人形を回収する箱? 人形? なんか怨念がある場所だから?
この人形は「にんんぎょう」と読むのではななく「ひとがた」。人形とは人の形をした白い紙で、茅の輪くぐりをした後それに穢れや罪を移し、ここに納めて厄を流すというものです。怪しいものではないですね。
そして、本宮楼門
額に書かれた「八幡宮」の「八」は二羽の鳩。壇ノ浦の戦いで平家が入水したときに源氏の船に白い二羽の鳩が現れたとかで源氏にとって縁起の良いモノだとか。前回紹介した鳩サブレーもこちらがモチーフになっているそうです。
両脇には仁王像ではなく随身(平安時代に貴人を護衛した武人)が鎮座している全国でも珍しい門です。
こちらが本宮。上宮とも呼ばれています。
おみくじは鳩みくじ。本当、鳩好きですね。
絵馬には馬。ここは流鏑馬でも有名ですからね。
そして銀杏。復活のシンボルということで、その生命力にあやかろうということでしょうか?
本宮に隣接して丸山稲荷社がありますが、この鳥居の一つは
あの蛭子能収さんが奉納したものですね。
稲荷だけどギャンブルにご利益あるのか? 商売繁昌のご利益はありそうだが。
石段を下りて左に向かうと下宮とも呼ばれている若宮があります。
そして、白旗神社。白旗は源氏の旗、源頼朝を祀った神社です。ちなみに以前ブログ記事にも書いた藤沢の白旗神社は、源義経を祀った神社ですね。
そして鶴岡八幡宮敷地内に遊具?公園?
こちらは鶴岡幼稚園です。歴史上の人物に縁のある神社は全国に多数ありますが、静御前の舞や源実朝暗殺など複数の有名なエピソードが残る「聖地」はそんなに多くはないですね。そんな聖地にある幼稚園ってちょっと羨ましいですね。