今回は藤沢本町駅周辺です。
藤沢本町駅は小田急江ノ島線、隣はJR東海道本線も停まる藤沢駅です。
駅名の由来は藤沢市本町の住所名からきていますが、住所は「ほんちょう」と呼ぶのに対し駅名では「ほんまち」と呼びます。ちなみに駅のある場所は藤沢市藤沢三丁目で本町は駅より南側のエリアになります。
駅には本日の目的の一つである白旗神社の広告看板もあります。
駅はこじんまりしています。
駅前の商店街も小さな店が並んでいます。味のある店が多いですね。
しかし、こんな細い道ですが旧厚木街道です。
旧厚木街道を東に進むと旧八王子道(国道467号線)と交差。
狛犬がスマートです。
立派な石造りの入り口道路に鳥居や敷地の広さの割には本殿は小さめです。
それでも金箔の装飾を施すなど豪華なつくりの本殿です。
源義経は許しを得るための腰越状を兄頼朝に送ったのですが(先日の記事参照)聞き入れもらえず、若いときに過ごした奥州平泉(岩手県)に逃げ延びます。そこで奥州藤原氏第3代当主の秀衡に厚いもてなしを受けますが、秀衡が亡くなると息子の泰衡に裏切られ、義経は自害します。
義経の首級は鎌倉腰越に送られ、首実検(本人かどうか確認)の後、弁慶と共にこの付近に葬られたという伝承があり、やがてこちらの神社で祭神として祀られるようになったそうだ。
ここでは弁慶もセットで銅像になっています。
義経と言うと悲劇のヒーローとして後の作家たちの恰好のネタとなり、吾妻鏡などで描かれていますが、どんどんイケメン度がアップし、ジャニーズアイドル並みの推しメンに仕上がっています。
実際はこんな感じのショボイおっさんです。背もマジ小さかったので上げ底の靴を履いていたという話もあるとか。
それでも戦の才能があり、有能な弁慶が一目置いて仕えていたことを考えると、見た目は兎も角、推しメンにしたくなる魅力があったんでしょうね。
こちらには義経の霊を鎮める碑があります。
神社を出て、南に向かいます。
野菜などの種を売っている店がありますが、
看板に歴史を感じます。
この店のそばの白旗交差点ですが、ここで旧東海道と交わります。
厚木街道、八王子道、東海道が交わる交差点として昔はかなり重要な場所で、この辺りは賑わっていたのではと想像できます。
また、この交差点のすぐそばには義経の首を洗ったという伝説が残る井戸があったりします。そういえば義経は最後不遇な人生だったにも関わらず、平将門や菅原道真のように怨霊になって世間を騒がす都市伝説はあまり残っていませんね。悲劇のヒーローというイメージを壊さないようにしているかも。
(つづく)