2019年の妄想ブログ:
学生のころ、友人の研究室では小学校の鳥小屋で見るような緑の金網に囲まれた場所で実験をしていた。この金網は、極弱い電磁波の計測のために、テレビやラジオ等の外部からの電波を遮断する目的のものだった。しかし、金網越しで実験する彼らの姿は、ちょっと悪の組織に囚われ、強制的に研究させられているようにも見えた。
そんな昔話はどうでも良いのだが、最近、この金網の遮断機能を利用したオフィストイレが登場したそうだ。目的はもちろんトイレ内でのスマホの使用を封じるためである。トイレ全体の壁やドア内に金網が埋め込まれているらしく、見た目は普通のトイレだが、効果は高く、ドアを閉めた瞬間に圏外になるそうで。
このビジネスを始めた建築会社は、元々電波関連の研究室などで電波を遮断する部屋を施工していたが、トイレに応用したのは初めてということ。なお、当初、この会社はトイレでの秘密漏洩防止を宣伝文句として売り出していたが、社員のサボリ防止に有効ということで、現在はその方向で営業しているようだ。
ところで、世の中には発信基地に近くなくても、携帯電話の電波で頭痛などの体調不良を起こしている人がいるとのこと。アメリカでは一部のこのような人たちが電波が届かない田舎に移住しているとか。
もし、電磁波過敏症の人が知らずにこの電波フリーのトイレに入ったら、なんとなく幸せを感じる場所なのかも。
ところで、最近ネット依存の青少年が増えているらしく、トイレではなく、子供部屋のほうで売っていくのもありかも。