未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)静かなスーパー

2020年の妄想ブログ:

威勢の良い掛け声と言えば聞こえが良いが、スーパーマーケットでは同じ掛け声の特売情報CDがエンドレスに流れていたりする。さらに、このCDとは別にBGMとして音楽が流れていたり、呼び出しの店内アナウンスが流れたりもする。普段は気にならないが、いったん気になりだすとこれらの音の洪水に辟易した経験はないだろうか?

こんな問題に対し、数年前、イギリスのモリソンズやオーストラリアのコールズなどのスーパーマーケットで「音の時間帯」を設けたという記事が出ていた。ある時間帯だけ、店内アナウンスやBGMを停止したり、レジ音を小さくしたりするそうだ。これは、音に過敏な自閉症スペクトラムへの人たちへの配慮で始まったらしい。想像でしかないが、今までのスーパーは、彼らにとって、いわゆる普通の人たちが工事現場の真ん中に放り出された状態か、またはガラスに爪を立て、キーと不快な音を鳴らされ続ける状態と同じだったのかもしれない。

そして最近日本でも、やっと大手スーパーチェーンで同様の取り組みがされたと、テレビで報道されていた。まだ、取り組んでから一か月くらいだが、障害の有無に関係なくお客の評判は上々のようだ。その時間帯の売り上げが同月比で10%アップしただけでなく、スーパーの平均滞在時間が15%以上延びたそうだ。

また、お客だけでなく、店員にも評判は良いようである。静かになってみると、自分たちが今まで酷い音環境にいたことを認識したというコメントも出ていた。

そして、これを機にスーパー側は、BGMは残すものの、全時間帯で特売情報のリピートは音量を下げる、店内アナウンスを無くすなどの取り組みを行うことを検討しているそうだ。

個人的には、どんどん普及して、早く近所のスーパーでもやってほしいですね。