2023年の妄想ブログ:
数年前から、生育状況の観察などに加え、枝打ち(余分な枝を切り落とす)にも使えるようになり、林業へのドローン活用が活性化すると思われたが、林業が盛んな地域では若者が少なく、ドローンを操縦できる人が限られているので、なかなか普及しなかった。
一方、一昨年あたりから流行りだしたオンラインのドローンゲームのおかげで、ドローン操縦できる若者は増えた。そこで最近話題になっているのが、遠隔操縦ドローンによる林業アルバイトだ。
具体的には、現地の林業従事者が、枝打ちなどの作業を日程を提示して、ネットで操縦者バイトを募集。作業日当日になったら、現場ではドローンをセットしたことをチャットで伝えるだけ。あとはバイトが遠隔操縦して、指定された山にドローンを移動して、作業するだけだ。
この林業アルバイト、バイトといっても一応資格というか、事前にオンラインシミュレーターでスコア800以上を出した人しか応募できないようになっていて、誰でもできるというものではないのだ。一方、売り上げが厳しい林業なので時給はそれほど高くはないが、このようにハードルの高さにも関わらず、人気のアルバイトになっている。しかも、引きこもりと呼ばれる若者の間で。
というのも、コミュニケーションが苦手で引きこもりになった人にとって、黙々と作業するこの業務がちょうど良い仕事だそうだ。また、バーチャル世界で磨いたドローン操縦テクニックも実践で試せること、枝打ち数や撮影した木の数の実績が数値で表示され、ゲーム感覚でできるということも人気の要因だそうだ。
引きこもりやオンラインという一見、林業と相反する組み合わせで、この産業が盛り上がるなんて、まさに面白い世の中ですね。