今週のお題「祝日なのに……」
日本は1年で16日の祝日。アメリカは10日、フランスは11日、ドイツが11日と比べると多い。しかも盆休みや年末年始休みもあったりする。
中国は27日だとか。春節などの長期休暇も含まれている。フィリピンは21日。土曜の祝日も含まれるが、なんかアジアは全般的に多いのかも。
こう見ると日本は休みが多くて良さそうだが、実際働いている自分たちはそう思えない。それは有給休暇が取りにくいためでしょうね。
欧州のフランス、ドイツ、スペインなどは30日の有休が付与され取得率は100%。
これに対し日本は20日付与に対し取得率は50%、10日しか休んでいないということだ。さらに有休取得に罪悪感を感じる調査では世界一位だ。
つまり、別の見方をすれば、祝日、盆休み、年末年始休みのように皆が休む日ではないと休みにくいということなので、ドイツやフランスよりも多くなっているのはある意味納得します。(それでもトータルでは全然少ないですが)
全ての会社がそうだとは言いませんが多くは、休みたくないけど休み、休みたいけど休めない日本の会社。同調圧力の強い日本らしい風習なのかもしれません。
しかし、田植えや収穫期の忙しい時期はみんなで働き、農閑期はみんなで休むという農耕社会においては非常に適した考えだと思います。中国で祝日が多かったり、韓国で有休が取りにくいという東アジアの事情が似ているのはこの辺りの考えが根底にあるのかもしれませんね。
とは言っても、農耕を主としてない現代社会ではそろそろ考え直して欲しいですね。
そういえば、昔、海外企業と仕事をしたとき、日本人一斉に休み過ぎと言われました。欧州の企業では有休は多いけど、上手にずらして取っているので誰かがフォローできるようになっていました。日本でも同じように祝日が減って有休が取りやすくなったらこの問題が解消されるかと考えたが、属人的な(その人でないとダメな)仕事が多いので改善されかもしれませんね。
そう考えるといろんな事情が複雑に絡み合って、今の日本の文化を作っているのでひとつだけ解決しようと思ってもなかなか進まないかもしれませんね。