今回は昔の仕事でお世話になっていた「住所」について。
日本の住所で市区町村の次に来る町名や大字(おおあざ)で一番多いのは「本町」で、その他、栄町や新町などが上位に来ます。
一方、これら町名や大字は郵政省で正式に認められているにも関わらず、これが本当に使われているの?というが結構あります。
今回は神奈川県の町名や大字で珍しいものを集めてみました。
夜光(川崎市川崎区)
読み方はやこう。ここは川崎の臨海工業地帯のエリアでほぼ工場しかありませんが、その工場の美しい夜景が有名ではとバスの見学ツアーの目的地にもなっているところです。どうやら、SEKAI NO OWARIの名曲「スターライトパレード」はここの夜景を見て思いついたとか。
この「夜光」の由来ですが夜景が綺麗だからというわけではなく、平安時代、光る夜の海から高僧の彫った弘法大師像を引き上げたという伝説があり、像が上がった海の周辺は「夜光島」として呼ばれるようになり、現在の町名につながっているとか。
ちなみにこの引き上げた像を祀っているのが平間寺、つまり川崎大師だそうです。
みなとみらい(横浜市西区)
観光スポットで有名な「みなとみらい」ですが、こちらは通称ではなく正式な住所名なんです。全て平仮名というのは結構ありますが、これだけ長いのは珍しいほうですね。
由来は1989年の横浜博覧会以降、本格的に進められた都市開発計画「横浜みなとみらい21」から来ています。
ハイランド(横須賀市)
次は全てカタカナの地名。ハイランドと言うと富士急ハイランドのようなアミューズメントパークのようなイメージがありますが普通の住宅地です。山林を切り開き「湘南ハイランド」というブランドの住宅地として売り出したそうで1975年にこの地名になったそうで、Wikipediaによると日本で初めての片仮名の地名だとか。
富士山、房総半島、伊豆大島などの眺望が楽しめ、ゴルフの打ちっぱなし、テニスコート、プールがあるハイランドスポーツセンターもエリア内にある、ちょっとリッチな住宅地だそうです。
ちなみに横須賀市にはグリーンハイツというカタカナ地名もあったりします。
タコとシャケ(小田原市多古と海老名市社家)
漢字は地名としてありそうなものですが地名の読み仮名としてはファンキーですね。
社家はJR相模線の駅名にも使われているので鉄道に詳しい人は知っているかも。
ちなみに相模原市緑区の「三井」は「みつい」ではなく「みい」と呼ぶそうです。
これもファンキーかも。