前回の横浜 馬車道駅散歩の続き。
横浜の馬車道とは関内西の在留外国人居住区から伊勢佐木町の商店街へ通ずる街路のことで、外国人を乗せた場所が多く通ったことからこの名がついたとか。
そんなこともあり、ここには先日の記事で書いた「日刊新聞発祥の地」以外にも、外国人が持ち込み日本初のものになったのを記念した碑がたくさんあります。
先ずは近代街路樹発祥の地。1867年というと明治の前の慶応3年。横浜市のWEBページによると馬車道の各商店が店の前に柳と松の街路樹を植えたのが始まりだとか。
残念ながら当時の並木は関東大震災で焼失し、今は代わりにアキニレの並木になっています。
歩道には馬の形のポールも。ところで、これは何に使うんだろう。
そして、マンホールにもデザインされた馬車が描かれています。
こちらは太陽の母子像。この像は彫刻家本郷新氏によるアイスクリーム発祥の地を記念して作られた像です。本郷新記念札幌彫刻美術館ホームページによると1869年6月、この地で氷水屋を営んでいた町田房造氏が売り出した「あいすくりん」が日本で初めて売り出されたアイスクリームだそうです。また、その解説によるとアイスクリームの原料ミルクから連想して、母乳で子どもを育む「母」のイメージでこの像を作ったとか。
素人的には折角の像だけど、イメージが湧きにくいのでアイスのカップでも持って欲しかったですね。(芸術性を出すのは難しいかもしれませんが、コーンのアイスを掲げたら自由の女神みたいになりそう。)
その脇にあるモニュメントは日本で初めて灯ったガス灯を記念して設置されたものです。
昼間でも灯りがついているガス灯ですが、ガスではなさそうですね。デザインは当時の物を踏襲しているかもしれませんが。
当時の様子を映した銅板です。ガス灯の部分を緑色にしてますが、説明を読まないと何の記念モニュメントかわかりませんね。
こちらは創業1866年開始の老舗信濃屋さん。日本初で日本最古の洋品店だとか。(正式な記録かどうかは不明ですが) また、ここでは文明開化時代の鹿鳴館スタイルの女性衣装をレンタルすることもできるそうです。税抜き40,000円となかなかいいお値段ですが、品質は良さそうなので興味ある人は是非。
こちらは日本写真開祖の下岡蓮杖氏の顕彰碑。右下にある解説によると、下岡氏は狩野派の絵師だったが銀板写真に遭遇し写真師に。日本で初めてこの写真師という職業を確立したそうだ。
それにしても、これは何なのか? カメラ?
この馬車道にはいろんな発祥記念のモニュメントがあるが、もう少し何の記念なのかわかるようにして欲しいな。。。