田端散歩の続き
前回、鉄道の聖地としての田端を紹介したが、実は明治・大正、昭和初期時代に活躍した文士が多く住んでいたエリアでもあり、駅前には田端文士村記念館があったりする。
坂が多い田端だが、こちらも江戸坂の途中にある。坂が多い街はなんか文化の香りがしますね。対面のパチンコの幟がその風情を吹き飛ばすのが残念だが。
こちらは無料で入館でき、田端に住んでいた文士の紹介と直筆の原稿などが展示されている。ただし、基本、館内写真は禁止なのでこちらの看板だけ撮影。田端にはここで紹介されている芥川龍之介、室生犀星、萩原朔太郎の他、菊池寛、堀辰雄、中野重治など現国の教科書で見かけるような作家、詩人が多く住んでいたようです。文士以外にも芸術家や中には社会活動家の平塚らいてうなど文化人たちが集まっていたようですね。
駅から3分ほど行った住宅地に芥川龍之介の住居跡があります。と言っても、残念ながら太平洋戦争の空襲で何も残っていないので、看板があるのみです。
ただし、芥川龍之介記念館の建設が予定されているようなので、完成したらまた訪問したいですね。
その他、街の至る所に住居跡の看板を見つけることができますが、何も残っていないようですね。
ちょっと昭和感があるこんな店があったりしますが、全体的には普通の住宅地ですね。
ぷらぷらと田端高台通りを北に行くと、陸橋で山手線の上を跨ぎます。
そこで橋を渡らず左に曲がり1分くらい行くと、山手線の下をくぐる線路が見えます。
さらに西に進むと踏切があります。
実はこの第二中里踏切は山の線で唯一残っている踏切です。
レアな光景です。
並走している湘南新宿ラインは下を走っていますが、山手線は上なので谷を跨ぐと道路と交差します。
朝、夕はほとんど開かない踏切みたいです。
ここも将来的には廃止されちゃうんでしょうね。
ちなみにこの踏切前にはゴルフボールのライトという会社があります。
ゴルフボールと言うと素人でもブリヂストン、ダンロップ、キャロウェイなどが有名ですが、こちらは練習用ゴルフボールのメーカーとして有名なようです。
ゴルフだけにインパクトのある立体看板ですね。
駅に戻ると、駅ビルのアトレヴィから駅構内を眺めることができる休憩エリアがあります。飲食はそばのスタバで買ったものに限定されますが、休憩するだけならば無料です。ここで山手線と京浜東北線が入ってくるのを見るだけで小一時間は楽しめますね。
ということで、文士が好んだ田端ですが、結局鉄道関連のネタの方が圧倒的に多い街でしたね。