未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

雨のほうが朱が映える?伏見稲荷(家族で修学旅行part3)

前回の家族で修学旅行part2の続き。

 

旅行二日目は曇り時々雨。JR奈良線で京都駅から二駅目の稲荷駅で下車。

稲荷駅という名が示す通りここは伏見稲荷の最寄り駅。

駅舎の柱や手すりが朱色になっています。

そして、駅の目の前には伏見稲荷の鳥居があります。

入り口に狐の像。稲荷らしいですね。それにしても何を咥えているのか。

大鳥居を抜けると100mくらい先に次の二番鳥居が見えます。

二番鳥居の向こうは楼門。造営は1589年、豊臣秀吉によるものです。

裏から見るとこんな感じ。煌びやかですね。

よく考えてみれば伏見と言えば豊臣秀吉安土桃山時代でお馴染みの伏見桃山はここから若干離れていますが伏見が栄えたのは秀吉のおかげですからね。

門の手前にある狛犬も狐ですね。咥えているのは「鍵」です。これは米蔵の鍵であり、五穀豊穣のご利益のある稲荷らしいですね。

こちらは宝玉。ちなみに花火の鍵屋、玉屋の掛け声で有名なこの二つの屋号はこの伏見稲荷の鍵と玉から来ているとか。

手水舎も朱色ですね。

こちらが全国の稲荷神社のトップにある伏見稲荷大社の本殿です。それほど大きくないですが金と朱をベースに細かい細工が豪華さを演出していますね。一度火事で焼失したあと1499年に再興したそうです。信長秀吉の安土桃山時代の派手好き文化に繋がる原点がこのあたりにあるのでしょうかね。

本殿の前の狐、こちらは何も咥えていませんが、尻尾に何かついています。狐火でしょうか?

こちらは稲穂を咥えています。よく考えると最初に見かけた狐が咥えていたのも稲穂だったかもしれませんね。日本の信仰は中国やインドの大陸文化の影響を受けたものが多いですが、稲荷信仰とは米作文化が生んだ日本独自の信仰なのかもしれませんね。

こちらは絵馬。鳥居形はかなり珍しいですが伏見稲荷らしいです。

本殿から奥に進むとまだまだあちこちに狐様がいますね。

そしてこちらが世界的に有名になった千本鳥居。

不思議と言うか、現世と離れた風景ですね。

このとき雨は降ってなかったのですが湿気の濃い空気がさらにこの異世界空間の不思議さを演出しているようです。神秘さが増します。写真や旅行番組でイメージしていたのですがこの空気感は実体験でしか味わえませんね。

裏から見ると寄贈した日と寄贈者の名前が書いてあるのが見えますが、お経を思わせるこの感じ、ちょっと怖いですね。

そして、奥の院へ。こちらは「おもかる石」。二つの灯籠の上にそれぞれ石があり、持ち上げることができます。願いを祈念して持ち上げたときに思っていたより軽く感じたら願いが叶うとか。自分の場合、思った通りの重さだったので普通に努力を継続しろということだったんでしょうか。

奥の院の絵馬はキツネ型の三角形。このように顔を書いたりして人も多かったです。

さらにこの上の稲荷山にもまだまだ神社や寄贈された鳥居があるのですが、雨も強くなったので帰ることに。

こちらを訪問したのが9:00前だったのですが、悪天候にも関わらず帰るときに本殿周辺には修学旅行生他、多くの団体客が押し寄せていました。訪問したい人は平日でも早めに出掛けることをお勧めします。

(つづく)