未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

石原裕次郎から国道に出て生麦生米キリンビール

横浜鶴見散歩の続き。

 

總持寺境内を巡ってみます。曹洞宗は日本三大禅宗のひとつ。雲の行くまま、水の流るるまま拓鉢遍路をして精進する僧を雲水と呼ぶそうで、こちらはその僧たちをモチーフにした雲水群像です。

こちらの中央の銅像はこの寺を開山した瑩山禅師。曹洞宗の始祖は道元ですが世間一般に普及する点で活躍したのは瑩山のようで、そのためか道元が開山した福井の永平寺とこちらの總持寺の2つが曹洞宗大本山となっているそうです。

こちらは向(むかい)唐門。後醍醐天皇の時代から歴代天皇より勅願寺として仰がれていてこの門も勅使門とも呼ばれていたそうです。

よく見るとこれは菊の御紋ですね。

こちらは大祖堂。一般に言う開山堂と法堂を兼ねた本堂客殿で、畳千畳敷、982坪の地下室、瓦葺形の銅版屋根は53トンというと非常に巨大な建物です。

立っている人と比較するとその巨大さがわかりますね。

そして、總持寺で有名なのはこちら。石原裕次郎のお墓があります。

石原裕次郎と言うと70代以上の人から見たら超人気アイドル、40代、50代で例えるとキムタクぐらいの人気があったようです。自分たちの世代だと刑事ドラマ「太陽にほえろ」のボスのイメージが強くて、イケメンと言うより部下からの信頼が厚い貫禄ある管理職という感じですね。

この繋がりで石原プロ所属だった舘ひろし神田正輝らがこちらの節分の豆まきに参加してたようですね。

總持寺を出て南へ。こちらの鶴見線の次の駅「国道駅」へ。

国道15号線、通称「第一京浜」は昔の国道1号線で、その傍の駅というのが駅名の由来だとか。

国道駅の改札はこの高架線の下。

昭和感があるというか、夜行くのがちょっと憚られる佇まい。

切符の自動販売機はないのでICカードを持ってない人はオレンジの箱で乗車駅証明書を発行して下車駅で清算するというものです。都心の駅ではあまり見ませんね。

ちなみに100mほど西に京浜急行花月総持寺駅があります。2020年までは花月園前駅という名前。昔あった花月園競輪場の最寄り駅でしたね。鶴見駅の隣の川崎駅にも競輪場があることを考えると、この辺りが今以上に大規模な工場が林立していて、多くの工場労働者のレジャーとしてニーズがあったことが分かりますね。

なお、何度も言いますが鶴見は「横浜市」で近接していても川崎とは別の市区町村になりますね。

国道駅から南へ5分のところ、こちらは鶴見川の河川敷だが、

浜になっています。人工的に貝を敷き詰めて作った「鶴見河口干潟」です。

あまりきれいではないですがカニとかがいて、ちょっとした磯遊びができます。

そしてそこから10分ほど南西へ少し行ったところ、一見、普通の住宅街の生活道路ですが、ここが日本史のテストでも有名な「生麦事件」の現場です。幕末時代、薩摩の大名行列が通過したとき、前を馬で横切ったイギリス人が無礼をはたらいたと言うことで斬り捨て御免。この後の薩摩藩とイギリスとの戦い、薩英戦争の引き金になった事件です。こう見えても旧東海道なんですよね。特に当時の面影が残るものはないですが。

ちなみに交通事故の目撃情報お願いの看板が立っているのを見かけましたが、全然関係ないですね。

この近くには生麦事件参考館があったのですが今は閉館しています。

そして生麦といってもう一つ有名なのはこちらキリンビールの生麦工場です。

工場見学とビールレストランが人気でですが、このときはコロナ禍で閉じていました。またいつか訪ねて、出来立てビールを堪能したいです。

ちなみに正月の某駅伝、スポンサー(北海道の地名のビール会社)の都合でこのライバル工場がある生麦周辺は中継をしないと言う話があるが本当ですかね。

帰りは京急生麦駅より帰宅。駅にはこんなガチャポンも。

観光スポット言うにはあまりにも無名ですが地域の皆さん、頑張っていますね。