新橋散歩の続き。
新橋駅東側にある新橋駅前ビル1号館。竣工は1966年と50年以上前。なかなか趣がある建物です。このビルのシンボルは正面にある
開運狸。
立派なものをお持ちのようで。
いかにもオッサンの街、新橋のシンボルという感じです。
ところで新橋駅の横須賀線ホームで見つけたこの看板。
少なくとも関東ではCMで有名な銀座クリニック。
銀座線新橋駅2番出口のそばのビルにあります。
新橋駅から徒歩1、2分ですが、駅より北側は「銀座」と名乗るビルや店舗が少しずつ出てきます。
新橋の飲み屋と言えば、こんな感じの店を想像しますが
少し線路沿いに行ったところには銀座コリドー街。
昼の様子を見ても良くわかりませんが、ここは東京一のナンパスポットとか。
また、高架の下は裏コリドーと呼ばれていて、こちらは昼間から怪しげな感じを醸し出しています。
なお、この周辺に有名企業があり、ハイスペックを餌にナンパしたいサラリーマンやそれを狙う婚活女性など色んな思惑を持った男女で溢れているそうだ。
ここは銀座コリドーの新橋側起点そばにある静岡新聞・静岡放送東京支社ビル。
設計は広島平和記念公園、代々木第一体育館、東京都庁を手掛けた日本を代表する建築家の丹下健三。50年前の建物とは思えない攻めたデザインです解説によるとメタボリズム(新陳代謝)時代の代表的な建築だそうですがメタボと言うと、、、
ここには山梨日日新聞も入っていて、さらに周辺には京都、岩手、徳島、熊本など各地方新聞の支社があったりします。地方のエリート記者が集まっているんでしょうね。
そして、この裏に見えるのは
リクルートの旧本社、リクルートGINZA8ビルです。青味のかかった鏡のような窓が特徴の洒落たビルですが80年代後半のリクルート事件でニュースでよく見かけたため、昭和世代にはちょっとネガティブなイメージがありますね。
そして、このビルに映った赤と白のアンテナ塔は、
線路の反対の内幸町にある東京電力の本店ビルです。社会人1年目から6年目までこちらの会社に大変お世話になりました。初めて書いた特許が適用されたのはここの装置でした。(しょぼい特許なので報奨金は数千円くらいでしたが)このビルには一度も入ったことないですが傍の自社の日比谷支社でよく打合せをしました。
このアンテナは送電所や変電所とマイクロ波通信するためのものです。今はわかりませんが少なくとも20年前はNTTなどの一般回線は使わずこの専用設備で通信をしてました。当時、通信量が少なく苦労しましたね。また、当時、この辺りの地下のどこかにある巨大変電所の仕事をやっていて検証チームのヘルプでよく徹夜してました。ちなみにテロ対策でこの変電所内に入るときは目隠しして、通路をグルグル遠回りして行かなければならないと先輩が言ってましたね。今となっては冗談か本当かわからないですが。
もちろん、ここからは行けません。
そして通りを挟んであるのが樋口一葉生誕地の看板。樋口一葉というと生活が貧しいと言うイメージがあり、鹿鳴館があったこの内幸町が生誕の地と言うのはピンときません。どうやら父が事業を失敗して貧乏になったらしく、それまではそれなりに裕福だったのかもしれませんね。
再び新橋方向に戻りますが、こちらのホテルは銀座グランドホテル。
この南側に首都高が走っているのですが、これは江戸時代に作られた汐留川という水路の上に作られたものです。そして、この首都高=汐留川が新橋と銀座の境界となります。この先に汐留川に架かっていた、地名の由来でもある「新橋」の親柱がありますが、これより北側が銀座になりますね。
ちなみに首都高高架の下、つまり境界線にGINZA NINEというショッピングモールがありますが銀座は八丁目まで。銀座九丁目は存在しない幻の地名です。元々川でしたからね、ここは。そして正式な住所は「銀座8-10-先」だそうです。
(つづく)