2020年の妄想ブログ:
女性の職場進出というと、今や死語に近いが、男は仕事、女は育児と思っている経営層は、なかなかしぶとく生き残っている。それでも優秀な女性がいることは理解してきたようで、最近耳にするのがパートタイム課長、略して「パート課長」という制度だ。
パート課長制度とは、育児のためにどうしても9:00-17:00は無理だけど、10:00-16:00ならばOKというような人材にフルタイムではない、勤務時間限定の課長を任せる制度である。
昔みたいに、課長は部下の手本となるよう退社定時後も、率先して働くという風潮が徐々に薄れてきて、また、プレイングマネージャーといわれる管理もするが、実務もこなし、若干管理がおろそかになっている課長よりも、実務はしなくてもしっかり管理する課長のほうが会社にとって有効だという理解が広まって、このような結果となったようだ。
さらに今まで違う点としては、管理をする課長は当然管理職扱いで、年俸制の給与体系が多かったが、このパート課長は時給制の給与体系が多いとか。もちろん時間当たりの給料は平社員より高く、短くても、働いた時間だけ給与が出るという点でまさにパートタイムなのかも。(もちろん、一部会社ではインセンティブで成果に応じた分が上乗せされる会社もあるようだが。)
実際、マネージメントだけならばフルタイムの量の仕事が無い部署もあるので、余計な出費は抑えられ、かつ優秀な女性人材の流出も防げるこのシステムは、経営者側も雇用者側も好評のようだ。
ちなみに、この制度を女性や子供のいるものだけに限定している会社では、男性および趣味や副業に時間を使いたい人から適用範囲を広げて欲しいと声が上がっているらしい。