未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

業務効率化をしろしろ叫んでいるけど、そのためには?

業務効率化が叫ばれているが、、、

ここ数年、海外企業に比べ日本企業は仕事の効率が悪いと言うビジネス記事を見る。それらの記事ではこの問題を改善するために働き方改革で時短するとか、DX導入で効率向上とかいろんな提案がされている。

 

しかし、生産性を上げれば全て解決というわけではない。仮に10人で作っていたものを5人で作れるように改善できたとすると以下の三択が考えられる。

 (A)2倍の量を作って売る

 (B)5人が別の新製品を作る

 (C)5人を解雇する

 

マーケットが広がる余地があり、製品をたくさん作れば、作っただけ売れるという場合は(A)の選択肢、自分たちの技術や生産資産が他の新しい製品に応用できる余地があり、そのマーケットに入り込む余地があるならば(B)の選択肢となる。

しかし、(A)は既にギリギリまでマーケットを広げていて、ほぼ難しいケースが多い。次に(B)は当たれば良いが外れれば損失というリスクが高い選択肢である。

となると一番確実な成果を期待できるのが(C)であるが日本では一番選びにくい選択肢である。

 

日本の会社で解雇しようとすると、、、

日本では会社の経営が傾くか、犯罪でも犯さない限り正社員を辞めさせるのは法律というか社会通念上、難しいためです。成果が出ないどころか遅刻が多い、サボってぼーっとしているくらいでは減給できても解雇はできないんですよね。

 

このため、日本の労働者は役割の決まったポストで雇うのではなく、なんでもありの業務範囲を定めていない「総合職」として雇うことで、ある仕事で人手が余ればその分を別の仕事に就かせることで解雇が難しい問題を緩和しているんですね。

 

その他、解雇しにくいのならば「年功序列」で役職が無くても長年勤務している人から給与面で文句が出にくいようにするとか、「新卒一斉入社」で仲間意識を高め、会社への忠誠心を高めるなどの対策を行っています。さらに自己都合による退職は退職金を大幅に減らすという仕組みも忠誠心の向上に一役買っているんでしょうね。

 

 

業務効率化するためには

総合職、年功序列、新卒一斉入社という施策により出来上がった日本の会社は品質向上や業務効率化に社員全員とは言わないが多くのメンバーが真摯に取り組み、多くの工程がかかる複雑かつ高品質の製品を大量生産するケースに合っていて、昭和後期から平成初頭までの期間、機械部品、家電、半導体などで世界の大きなシェアを獲得していた。

 

しかし、平成中期以降徐々に、機械生産による個人のスキルに依存しない生産の効率化や、それらの製品を組み合わせて生み出す新しいアイデアの製品が注目される時代になって、それまでの日本スタイルの企業が厳しくなってきたということでしょうね。

 

そんな背景を考えると、業務効率化と叫んでいるけど、それを進めるためには労働者の流動性向上=別の良い仕事に転職しやすくするとかの今までの総合職、年功序列、新卒一斉入社などの従来と反対の、業務範囲固定、実力、成果にあった賃金制度などの施策も合わせて取り組んでいく必要があるんでしょうね。

 

そうすれば、自然と海外並みに業務効率化が進むと思われますが。

 

そして、どちらかではなく

一方、今までの日本の会社の考え方は安定性という意味でメリットもあります。ここはゼロ-イチではなく、従来の安定的なコースとチャレンジできるコースのどちらも選択できるような形で日本の会社が変わっていくと良いかもしれませんね。

 

なお、一部の企業では総合職で成果主義実力主義をやろうとしていますね。チグハグなあぶはち取らずの、個人的に言えばアホな施策ですが。。。

 

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今週のお題「住みたい場所」

リモートワークにより季節ごとに住むところを変えるということも可能かも。

1~3月は岡山県広島県の瀬戸内の離島がいいですね。

冬でも温暖で穏やかに過ごせますね。牡蠣もベストシーズンかと。

4~6月はベルギーオランダ辺りがいいですね。

爽やかで日も長くアフターファイブの明るい中でビールを飲むのが最高です。

7~9月は北海道、富良野か美瑛とか。

湿気が少ない分過ごしやすいですね。ジャガイモやトウモロコシも美味しい。

10~12月は京都あたり。

涼しいので寺社巡りにぴったり。紅葉の時期も平日朝一なら混まないかも。