フリーとは自由という意味だが束縛、制約がないともとれる。
サラリーマンであれば上司や社則を始めとする会社側が作った山のようにある各種ルールから大きく束縛、制約されるがフリーランスではどうだろうか? やはり契約先がいる以上束縛、制約はついてまわるだろう。では、会社のトップならば自由かと言うと取引先の企業や一般に売る市販製品でも消費者からの要求には答えなければならないので自由とは言えないだろう。
さらに誰とも会わず、自給自足で生きて行けば自由になれるだろうか? しかし、今度は畑を耕すにしても、狩りをするにしても自然という大きな制約の中で生きてからなければならないので、やはり自由とは言えないだろう。
つまり、自由というのは独裁者の王様でもならない限り得られないのだろう。
ただ、自由かそうでないか、1か0かならばそんな結論になるけど、どれくらい自由かという「量」の観点ならば仕事や立場によって大きく変わりますね。やはり、社長であれば取引先に対しては自由が減るものの、上司からの束縛はないし(大株主とか謎の会長とか別のものはいますが)、仕事の進め方は自分の裁量で決めることができ、社内ルールも大した意味がないものならば守らなくても文句は言われません。一社員と比べれば自由にできる量(項目)が断然多いですね。
また、自給自足の人は法律さえ守ればそれ以上のルールはなく、人付き合いから解放され、自由度はかなりアップします。一方、先ほども述べたように害虫が発生すれば農作物が全滅したり、天候不順が続いて漁に出れなかったりと一般的なサラリーマンと比較すれば自然による大きな制約を受けることになります。サラリーマンは天候不順で給料が減るなんてことは普通ないですからね。
このことから「自由」は量という観点だけではなく、「何から制約を受けるか」という観点でも人によって、役職や仕事のスタイルによって大きく変わるということですね。
では、同じような仕事をしているサラリーマンとフリーランスを自由について比べるとどうだろうか? 上司≒取引先な感じはあるし、フリーランスでも仕事のルールが細かく提示されることもある。そういう意味ではそれほど変わらないが、契約で明文化していない部分では反論することもできる。また、フリーランスを雇うまたは仕事依頼する人は自分の部下の仕事量に鈍感でも、支払うお金に即影響するフリーランスの仕事量には敏感なので、このルールの無駄な作業は止めませんかというフリーランス側の提案を比較的素直に受け入れたりしてくれます。
もちろん、サラリーマンは長期雇用が望めるので将来に関する経済的制約はフリーランスより緩和されるメリットがあります。住宅ローンは長年にわたる実績があれば別ですがサラリーマンに比べるとフリーランスで審査パスするのはなかなか難しいですね。
という感じで自由という観点でサラリーマンとフリーランスを比較すると各々一長一短ありますのでどちらが良いとは一概には言えませんが。
しかし、自分は50代で直前で行いましたが、できれば40代になったら一度自分のスキルや人生観、スタイルを改めて見つめてみて、サラリーマンを続けるか、フリーランスになるかの今後のキャリア計画を考えることをお勧めします。
ちなみに自分は辞職後、再びサラリーマンになりましたがベンチャー企業を選びました。将来性という点ではフリーランス同様デメリットになりますが、それよりもこちらの自由の翼(?)を持つベンチャー企業を選びました。自分も含めて会社がどこに飛んでいくか全然わかりませんが、今とても面白く仕事をしています。
40過ぎても残り30年はありそうな仕事人生。
一度立ち止まって考えてみませんか?
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