前回の藤沢本町散歩の続き。
国道467号線から脇道に入ると赤い欄干の遊行寺橋が見えます。
こちらの道が旧東海道にあたり、さらに進むと藤沢宿交流館があります。この時は中に入らなかったのですが、この施設では東海道五十三次や藤沢宿に関する様々な資料を展示されているそうです。
そして、交流館の目の前に遊行寺の門があります。
遊行寺の正式名は清浄光寺、鎌倉仏教のひとつ「時宗(じしゅう)」の総本山になります。遊行上人とは時宗トップの指導者に対する敬称であるが、清浄光寺の法主である藤沢上人が代々遊行上人を継承しているということから、この寺を遊行寺と呼ぶようになったとか。
門を抜けると遊行寺いろは坂と呼ばれる長い石畳の坂があります。
石畳の途中には真徳寺の赤門があります。
いろは坂の上からの眺めです。緩やかだが長いので結構の高さがあります。
入り口には樹齢700年(一説には500年)と言われる大銀杏があります。700年前と言ったら鎌倉時代ですね。この寺が1325年に開かれたのでその頃からあることになりますね。
入り口左手には市の指定文化財の中雀門(右)があります。皇室の深いつながりを示す菊の御紋が屋根に刻まれています。
横の黒門から中に入って覗いてみると、寺ヨガの看板があったりします。
また、左手奥にはお寺の敷地内ですが宇賀神社もあったりします。
日本の宗教はこのような寛容性があるのは面白いですね。
こちらが本堂です。総本山だけあって立派です。
ここから藤沢の市街地が見えます。昔も宿場町だったので賑やかな街だったでしょう。少し街道から小高いところに神社や寺があるのは鉄板ですね。苦労して上ってきたところに神様や仏様が祀られているシチュエーションはなんかそれだけでご利益がありそうです。
こちらは絵馬です。丸い形は珍しいですね。
こちらの右側の建物内に「ひぎり地蔵菩薩」が祀られています。一定の日数を限って毎日参拝すると願いが叶えられるということで「ひぎり地蔵菩薩」らしいです。中での写真は撮れないのでこの記事に載せていませんがかなり立派なお地蔵様です(こちらの公式サイト参照)。
そのわきには「なでなで地蔵」もあります。おそらく、こちらは体の悪いところをさすると良くなるという地蔵様ですね。
一遍上人と言えば踊り念仏でしょうか? 南無阿弥陀仏と唱えるだけで極楽に行けるというシンプルな教えは当時の多くの庶民の心に響いたんでしょうね。
キリスト教で言えば厳かな聖歌よりゴスペルという感じでしょうか?
(つづく)