未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

(未来予想)トラッドニュース

2019年の妄想ブログ:

子供のころ、夕方のニュースと言ったら七三分け、黒縁メガネ、太いネクタイ、グレースーツの真面目な男性アナウンサーが淡々と読み上げるイメージがあった。ニュースの分野も、冒頭は政治から入って、経済、国際、社会、地域(大きな祭りやイベントの紹介等)、最後は天気という感じだ。しかし、30分の限られた時間で、この幅広い分野を網羅しつつも、ぎっしりと詰まった濃密な文章でニュースを語っていた。また、新聞やニュースでしか見ないような単語や言い回しを使っていて、子供にとっては難しく、固く、そして退屈な時間であった。

それに比べて現代のニュースでは、アナウンサーは表情の柔らかい人が多く、文章は簡単な表現に置き換えていて、さらに図解やCGもふんだんに使っていて、非常にフレンドリーでわかりやすくなったと思う。また、今までワイドショーが扱っていた生活(スイーツ、グルメ、ファッションの紹介等)や芸能関連のニュースも流れるようになり、子供が見ても楽しいものになった。しかし、自分が大人になったせいか(といってもかなり、おっさんだが)、非常に物足りないものになってしまった。

民放の夕方ニュースなどは2時間以上に拡大しているため、仮に生活や芸能関連が増えても、時間は十分なはずだが、同じ場面を何度も流したり、解説というより個人レベルの感想を流したして、水増しして、全体的に薄く、身が少なくなったような気がしていた。

そんな中、始まったのがネット動画配信の「トラッドニュース」だ。時間は25分で、毎日6:00と18:00に2回更新される。他のネットニュースに比べ、更新頻度は少ないため、リアルタイム性は欠くが、各分野の大きなトピックをしっかり網羅していて、さらに20秒から40秒と短いニュースがぎっしり詰まっているのだ。そして短い分、表現は難しくなっていて、ある程度の知識レベルと速読というか速聴能力が必要とされていて、年齢レーティングというよりも偏差値レーティングが設定されそうなネット番組だ。

月額500円という有料サービスだが、新聞に比べたら劇的に安く、25分という通勤時間で見るのにもちょうど良いということで、利用者が急増しているそうで、自分も今無料体験サービス中だ。

それにしても、こんな固いニュース番組が良いと感じる年齢になったと、しみじみ鏡を見ると、親父に似てきたと思う今日この頃。