未来そうぞう日記

知的障害を持った息子と巡る日曜の東京、神奈川周辺の散歩、未来予想(妄想?)、そして気になる話題を報告します。

書斎への憧れ

今週のお題「本棚の中身」

 

30年くらい前、勢いがあったフジテレビが制作していた深夜番組「カノッサの屈辱

その番組はWikipediaによると、

現代日本の消費文化史を歴史上の出来事に(しばしばやや強引に)なぞらえて解釈し、あたかも教育番組の様な体裁を取って紹介(講義)する

パロディー番組。仲谷昇氏演じる大学教授が真面目な口調で不真面目な話を語る感じが好きで、月曜なのに夜ふかしして見てました。その番組内で重厚な革の学術書が並ぶ本棚を背景に大きな机、いかにも大学教授らしい書斎のスタジオを使っていましたがあの雰囲気に憧れました。

 

と言っても、若いときに購入していたのは主に漫画で、時々文庫本の小説。

本棚よりカラーボックスが似合ってましたね。

 

そして、40代になり今の家に引っ越した時に大きな本棚を買いましたが、机はちょっとした作業をやるために購入した折り畳みの簡易的なモノ。結局、自宅で本を読むときはリラックスして寝転んでいるので、書斎は不要なんですね。

 

しかも、漫画はレンタル、雑誌、小説、ビジネス本、技術本は電子書籍やWEB記事が多くなり、所有する漫画や本は激減しました。漫画で今残っているのは荒木飛呂彦氏の「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部から第5部までと、

森薫氏の「乙嫁物語」(9巻まで)とその他少々。

小説などは図書館で予約待ち人数が多いときに購入したものくらいです。

 

というような電子化の波もあり、サラリーマンに書斎は不要だ、、、と数年前まで思っていましたが、平均して週4.5日在宅ワークとなると書斎熱が再燃してきましたね。

 

少し前までノートパソコンと外付けモニターだけだったのですが、ここ最近はラズベリーパイの小型PCとそれらのバックアップに使うlinuxノートPCなども必要になり、床置き状態。やはり大きな机が欲しくなりますね。そして、WEB会議も取引先によって使うサービスが違い、バーチャル背景を都度セットするのが面倒なので、背景として見られてもOKな重厚な本棚と書籍を揃えたくなりますね。

 

と言っても、どうしても必要かというほどでは全然ないので、大塚家具のカタログをみたりして心を鎮めています。

三島市へようこそ その2:三嶋大社に頼朝、政子のラブベンチ?

静岡県三島散歩の続き。

 

最大の観光スポットである三嶋大社を訪問します。

最寄り駅は伊豆箱根鉄道駿豆線三島田町駅。最近、駅名の下に「三嶋大社前」の記載が入るようになりましたが、ここから三嶋大社までは徒歩7分くらいです。

ちなみに伊豆箱根鉄道は地元では「いずっぱこ」と呼んでいます。

こちら三嶋大社の大鳥居。

こちらは歌川広重東海道五十三次の三島宿(朝霧)で描かれているのはこの場所です。

(Wikipedia”三島宿”より)

つまり、この鳥居の前の道路は旧東海道で、左側方向は沼津、右側方向は箱根になります。

 

境内に入ってすぐ右側にあるのがこの「たたり石」 昔は東海道の往来の真ん中にあり、行き交う人の整理に役立っていたとか。糸のもつれを防ぐ道具のたたり(絡垜)からこの名が付いたが、往来が頻繁になってからこの石を動かそうとすると災害が起きたことから「祟り石」となったそうだ。それでも1914年の道路工事でに境内へ移動したそうだ。ちなみに現在は交通安全の霊石として信仰されているそうです。

こちらは神馬舎(しんめしゃ)。この神馬は毎朝神様を乗せて箱根山に登るという伝説があるとか。ちなみに北斗の拳が流行っていたころは密かに黒王号と呼んでいました。

そして、この横には二つの石がありますが、これらは平家打倒祈願で三嶋大社に百日参りしたとき、源頼朝北条政子が座ったという伝説が残る腰掛石です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも百日参りに行くシーンは描かれていましたね。ほんの一瞬ですが。

左の大きい方が頼朝用、

右の小さい方が政子用だそうです。今は下に石畳を敷き詰めて、見どころポイントにしてますが昔は木の看板はありましたが、無造作に置かれていました。時効だと思うので告白しますが、昔、この石に上ってはジャンプするという遊びをよくやっていました。今、やると子供でも確実に怒られますね。

ちなみに今は頼朝、政子のラブベンチと言われているとか、いないとか。

こちらは源頼朝旗挙げ出陣の絵馬。大河ドラマでも描かれていましたが、平家打倒の挙兵をしたのは三嶋大社の祭りの日の8月17日。祭りで気持ちが緩んだ日の奇襲という話でしたが、高校の日本史の先生によると当時は昼間に祭りに来た男女が良い人を見つけ約束を取り付け、夜、神社の周りで「いそしんでいた」とか。そんなことが許される日だったそうです。それにしても背景は季節がおかしいですが、受験合格を祈願する人が多いので、この神社にもたくさん植えられている満開の桜が描かれていると予想されますね。

また、お祭りの時、流鏑馬神事が行われます。これはその神事を描いた絵馬です。

この絵馬の形は流鏑馬の的の形を意識しているのでしょうか。

的を射るというのも合格につながるので、絵馬の題材として最適なんでしょうね。

頼朝以外も本来、神社でお祭りしている恵比寿さんも絵馬になっています。

東側の奥には神鹿園があります。こちらの鹿は1919年に奈良の春日大社より譲り受けた8頭の鹿の子孫だそうです。そう言えば、鹿のエサを売っていますが、あげるとお辞儀をしますね。

そこの群れは雄ですね。

角の跡があります。確か伸びすぎる危険なので春に角を切り落とし、その角は祭りの「しゃぎり」囃子で使われる鉦を叩く棒の頭に使われているはずですね。

こちらに固まっているのは角の跡がないので雌?それとも子供?

こちらは天然記念物となっている金木犀。樹齢は1200年を超えるとか。この神社が出来たのは奈良時代ですが、ほぼそのころかあったそうです。源頼朝も見てたかもしれません。今はこじんまりしていますが、昭和のころは30mを超す巨木でした。秋に二度花を咲かせ、その香りは8km離れた場所にも届くとか。確かにそのころになると実家付近でも香りが漂っていた感じがします。(近所の金木犀より開花時期が早いので勘違いではないと信じていますが)

こちらは舞殿。1月7日にここで田祭が行われ、餅がまかれます。餅を拾うのは好きだったのですが、正月の餅が余っていて怒られたこともありますね。

こちらが本殿です。恵比寿様なので商売の神様です。

初詣の正月三が日は静岡県で一番多い50万人を超える人が参拝します。

子どものころは除夜の鐘を聞きながら年が明けた直後にお参りをしていたのですが、年々参拝客が増え、そのうち3時近くまで行列すると聞いて、近年は元旦の朝八時ころに参拝してますね。

(つづく)

三島市へようこそ その1:映画「余命十年」のロケ地は鰻と清流の街

今回は故郷の静岡県三島です。

何度か帰郷したときの写真を集めているので1回の散歩ではないですが、改めてまとめてみました。

 

出発点はJR東海道新幹線三島駅。新幹線ホームから北方向に目を向けると富士山が見れます。この日は薄っすらと見ることができました。

新幹線ホームから東海道線伊豆箱根鉄道駿豆線などに乗り換える場合、地下通路を通て移動しますが、そこにはこんな珍しいエスカレーターがあります。

こちらは日立製作所が1992年、日本で初めて開発した途中が水平の動く歩道となっている、こんな形のエスカレーター。

昔、TBSの世界ふしぎ発見!のCMでも紹介されていました。

ちなみに「ゆうロード・三島」という愛称が付いているそうです。

南口にある駅舎。中部の駅百選にも選ばれています。(中部地方だけで100駅なのでかなり多いですが)

この建物の形は富士山を模しています。天気が良いと後ろに本物の富士山が見えます。

三島は水の街と呼ばれ、至る所に富士山の伏流水が湧き出る湧水があります。

駅の広場には湧水を模したこんな噴水があります。

ベースになっている黒い岩は富士山の溶岩ですね。

伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換えてひとつ目の三島広小路駅

こちらは「前前前世」で有名なRADWIMPSが3月にリリースした新曲「うるうびと」

こちらのPVの2:34あたりで出てきます。

www.youtube.com

この「うるうびと」は同じく3月に公開された映画「余命10年」の主題歌。

www.youtube.com

この映画の中でも三島広小路駅周辺がでてきます。

この映画の原作者の小坂流加さんは三島出身。「余命十年」は作者本人が難病を患わっていて、そのシチュエーションをベースに書き上げた小説。自費出版として文芸社に持ち込み、書籍化が決定。2007年に刊行。徐々に口コミで広がり2022年3月に80万部まで発行された。小説の中では群馬でしたが映画では作者の故郷である三島が使われたようです。

この映画紹介動画の1:00付近で出てきた左側の建物は鰻の「桜家」

昔は静岡県で鰻と言うと浜松が有名でしたが、ここ15年くらいで三島も有名になりました。どうやら、1週間ほど鰻を湧水で晒すそうですが、そこで臭みが取れ、余分な脂が落ちて美味しくなるとか。人口約11万人の街に80件の鰻屋があり、その密度は日本一だそうで。

特にこの桜家は一番の有名店でテレビでもよく登場します。この日もたくさんの人が並んでいましたね。ちなみに実家では「うなよし」で毎年祭りの日に蒲焼10人前(当時10,000円)を買ってくるのが定番でしたね。

この横を流れる源兵衛川の清流。市街地ですが清流が流れます。

この川も映画のロケに使われたそうです。またTBS日曜劇場『ごめんね青春!』(出演:錦戸亮、波留他)のロケにも使われていますね。

三島にはノーエ節(農兵節)と呼ばれる民謡がありますが、その歌詞の中で「三島女郎衆」という言葉が出てきます。江戸時代、三島は箱根を超える前、超えた後に泊まる宿場町として発展しましたが、と同時に花街も発展したそうです。その名残がこの看板ですね。ちなみに30年以上前は「トルコ銀座」でした。

こちらの清流は降りて散策することができます。

右側はカフェですね。

この源兵衛川は一部暗渠(蓋されて外から見えないようになっている)ですが、5分ほど北側に行くと、また表に出てきます。

ここも飛び石があり、川の中を歩くことができるのですが、この日は増水で飛び石が隠れていました。

そして、一見排水口に見えますが、これが実は湧水だったりします。

これは去年の11月の写真ですが、昨年は雨が多かったので秋になっても水量が落ちなかったようです。ちなみに湧水なので大雨の影響が出るのは数か月後になります。

川の東にある道路を北上し、さらに上流に行くと小さな橋があります。

ここは川幅が狭くなっている分、50cm以上の深さがあります。

夏になると近所の子供たちがここで水浴びしてますね。

ここから下流の方は川に降りることができたので行ってみます。

こんな感じで飛び石の上の水上散歩が楽しめます。

やはり、シーズンは夏ですね。最寄り駅は三島広小路駅ですが、三島駅からでも徒歩10分とかかりません。ビーチサンダルとタオルを持って是非遊びに来てください。

(つづく)

(未来予想)コーナーポールサイン&カメラ

2025年の妄想ブログ: 

 

子どもが生まれるとクルマが欲しくなるとよく聞きますが我が家も正にその通りで、当時15年ぶりに中古車を購入しました。

中古車には前オーナーが付けた装備やパーツが最初からあって、不要なものもあるが便利なものも結構あり意外とお得だったりします。自分ではおそらく付けないが付いていて地味に便利だったのがドアミラーの自動開閉機能。

そして、ペーパードライバーだった妻が喜んでいたのが「コーナーポール」

 

これは自動車の前方部分に取り付け、車両前方部分の位置を把握するための部品で、別名「下手くそ棒」 別名というより蔑名ではあるが車両感覚が掴めていない初心者ドライバーをサポートする非常に有用なものである。

 

マグネット型で気軽に取り付けるものもあるが、自動車メーカーの純正パーツのものもある。前者が1,000円以下に対し、後者は5,000円、10,000円を超えたりするものもある。その代わり高級感があるただけでなく「、伸縮したり、先端が発光するものとか機能性を高めたものもある。そういえば、昔は高級車で自動で伸縮するタイプをよく見た気がする。あれはちょっとカッコよかったですね。

 

そんなコーナーポールだが、最近また注目を集めだしたというネット記事を見かけた。どうやら、2つの新機能が話題になっているようだ。

一つ目は音と光で接近を知らせる機能。ハイブリッドを含めた電気自動車は走行音が小さいので、目の不自由な人でもその接近を認知しやすいようモータ音を模したような人工音を出す機能が義務付けられているが、それと同じ目的の機能だ。低速走行時、レーダーの探知音を模したような音が鳴り、またその音と連動する光の明滅で車両の接近を知らせると言うものだ。

二つ目は横方向をチェックするカメラで、低速走行時、車両内のカーナビと兼用しているモニターにその映像を映すシステムだ。日産のアラウンドビューモニターなど周辺1~2mが見れるカメラシステムは昔からあったが、横からの飛び出しには対応できなかった。一方、このカメラは横方向を向いているのでそんなケースでも対応可能だ。

 

いずれも住宅地で見通しが悪い交差点や歩道をまたぐ駐車場の出庫時などに非常に有効な手段だということで主婦や高齢ドライバーから注目が集まっているそうだ。

また、現在は新車のオプション装備という扱いだが、後付け部品として発売して欲しいという声も多数あるそうだ。確かに個人的にも夜間は視力の衰えを感じる今日この頃、こんなパーツが出たら買いたくなりますね。

 

初夏

今週のお題「夏物出し」

 

朝の支度について夏は支度時間が短く済むので本当いいです。

着替える量が少ないし、さらに冬に比べると起きてから体が目覚めるまでの時間が短いのでさっさと着替えられます。また、マフラーや手袋、帽子も身に付ける必要はないですから。体感的には5分くらいですが、この5分はかなり重要ですね。

最近はリモートワークが多いので良くなりましたが、それでも夏の方が断然楽です。

 

一方、子供との散歩のときは夏の方が面倒かな。日焼け止めクリーム塗ったり、虫よけスプレーかけたり、虫刺されのかゆみ止め持って、タオル持って、保冷袋にペットボトルと保冷剤入れてなどなど。

 

夏物出しではないが、夏が来る前にドラッグストアで去年の虫よけスプレーやかゆみ止め、蚊取り線香リキッドを買い替えるのが定番ですね。あと、エアコン掃除のスプレーとか。今年は5月から暑かったのでフライングで早速エアコン使っていますが、そろそろ掃除しないと。。。

 

洋服以外だと、ストラップ付のサンダルを出すのもこの時期です。

靴下なしで、五本の指が解放される夏はいいですね。

 

自宅で栽培しているバジルもそろそろ食べれる大きさになりました。

週に一度の自宅の晩酌でバジルを見ると夏を感じます。

ちょっと癖のある新鮮なバジルだけが持つ青臭い爽快感が胃にやさしく働きかけてくれ、もたれにくくなりますね。

 

日が長くなるのもいいです。リモートワークで通勤時間がない分、平日でも仕事が終わっても明るいので、自転車でぷらっと近所に出掛けることができる。濃い夏草の匂いがする湿った風の中を大した目的もなく自転車で走る。ちょっとした日常から脱出する、この感じが好きですね。

 

7月、8月の本格的な夏が来ると、暑くて体がきつくなり、外での活動が制限されるのでウンザリしますが、3月、4月の花粉飛散も終わって、5月、6月の初夏は本当好きですね。

 

八重が生きる世界線はなかったのか。。。伊豆の国市散歩で八重最後の地を行く

静岡県伊豆の国市散歩の続き。

 

こちらは願成就院すぐそばの守山八幡宮

ここで源頼朝の挙兵で集まり、平家打倒を祈願した所だそうです。

ある意味、ここが日本の武家政治700年の序章の地と言える所ですね。

周りは住宅もありますが、畑も多くのんびりした場所です。

こちらは北に5分くらい行った場所にある光照寺。ここには伊豆修善寺に病気療養というか幽閉されていた頼朝の長男「頼家」の面(病相の面)があります。この面はその様子を伝えるために北条政子が作らせたもので、鎌倉の政子の元に送られる途中、頼家は暗殺によって殺されたため、この寺が保管、そのまま寺宝になったとか。また、ここは一時期、頼朝が住んでいたとも言われています。

こちらはちょっと路地に入った所にある北条政子の産湯に使ったと言われる井戸の跡。もしかしたら、兄弟である北条義時も使ったかもしれませんが伝説としては残っていないようですね。また、このそばには室町時代後期と時代が少し違いますが伝堀越御所跡があります。八代将軍足利義政義政に敵対する足利成氏が建てた茨城県の古川公方に対抗すべく、義政から派遣されたの足利政知によって堀越公方としてこの地に関東を統括する機関が作られたのですが、実際はあまり活躍せず、看板以外に今は何も残っていませんので写真も撮り忘れてしまいました。

守山の西側に抜けると狩野川があります。対岸にあるのが江間です。

大河ドラマ前半では小栗旬演じる北条義時が恋焦がれていた新垣結衣演じる伊東祐親の娘、八重が強引に嫁入りした地であり、後に義時が納めた地になります。実際、その屋敷はドラマのように対岸のすぐそばではなく、もう少し遠かったので目視できる近さではないです。あれはあくまでもドラマの演出ですね。

そして、この広場は北条の屋敷があった場所で今は守山西公園になっています。ここも今残っているものは何もないですが、ここから守山山頂にある展望台に行くことができます。今回は時間がなかったので上らなかったのですが、天気が良い日は富士山と田方平野を望むことができ、当時の風景を少しだけ感じることができるそうで、いつか行ってみたいですね。また、自動車で訪問する場合はここに無料駐車場があるのでここに止めて観光を訪問すると便利です。

また、この川沿いの道路は桜並木になっていて春は花見スポットとしても有名です。

この道を南下すると狩野川流入する小さな川と水門があります。

この小さな川は古川と言います。ちなみにこの上流は世界遺産反射炉になります。

そして、この横にある体育館と校舎は私の母校、伊豆中央高校です。

実に30年+αぶりですね。

2年前の記事でも書きましたが、菊池桃子の「卒業」のPV(プロモーションビデオ)を母校の校舎とこの桜並木の道路で撮影する計画があったそうですが、当時の教頭の反対で頓挫したという噂がありました。手前味噌ですが確かに良いロケーションなので、本当残念ですね。

高校当時、日本史の先生がこの守山を指して、頼朝と政子が「愛を育んだ場所」だと説明したのを思い出します。(実際は先生とは思えないもっと露骨な表現をしてましたが)

なお、この古川の校舎の対岸に学校のプールがありました。夏休み、部活動単位で予約をすることができ、物理部というバリバリ文系なのに予約して、このプールで遊んでました。守山の緑が目前に迫るこのプールはちょっとしたリゾートプールみたいな感じで良かったですね。

ここから古川沿いに徒歩2分くらいの場所に真珠院という八重の縁の寺があります。

八重は頼朝と恋に落ち、千鶴丸を生みますが、父である伊東祐親が激怒。幼い千鶴丸は祐親の手の者により川に沈められます。そして、頼朝も北条家のもとに行き、政子と結婚。再び会うことも許されず世を儚んで入水自殺という話が残っています。

しかし、大河ドラマではいくつかある説のひとつに従い、義時の妻になるというハッピーエンド世界線でしたが、もう一つの説に基づき川で亡くなるという最後を迎えます。(あぁ、世界線は変わらなかったか。)

 

高校の時はそれほど関心がなかったのですが、八重がガッキーのような人だったと思うとだいぶ違って見えますね。個人的には北条政子役の小池栄子の方が好みですが。

こちらには八重を供養する八重姫御堂があります。

そこにはこんな願掛け石がありますが不運な八重に何を願うのか。。。幸せになれなかった八重の代わりにここで祈る人は幸せになって欲しいということでしょうか?

(おまけ)こちらはNHK承認済みの北条義時まんじゅうです。中身は普通です。

 

世界遺産と大河ドラマ縁の地を巡るという日帰りバスツアーみたいな伊豆の国市散歩

今回の散歩は静岡県伊豆の国市の散歩です。

伊豆箱根鉄道駿豆線伊豆長岡駅から徒歩30分、こちらは2015年世界遺産に登録された韮山反射炉です。

ここに初めて来たのは小学校3年生の遠足で40年以上前。その後も何回か来ましたが世界遺産になってからは初めてです。立派な駐車場とガイダンスセンターという建物が出来ていました。

昔は無料だったような気がしますが今は大人一人500円。さすが世界遺産ですね。

ガイダンスセンターで説明の簡単なシアターと関連展示物を見た後、丁度つつじが満開のアプローチを進みます。

訪ねたのは八十八夜の次の日の5月3日。新茶の季節ということで茶畑では茶摘みが行われていました。手摘みではなく機械摘みですが。

静岡県中部ではよく見かける光景ですが、東部・伊豆地方では珍しいですね。

こちらが反射炉です。反射炉とは鉄の純度を高める溶鉱炉ですね。

公式サイトの解説によると反射炉とは、

石炭などを燃料として発生させた熱や炎を炉内の天井で反射し、一点に集中させることにより、鋳物鉄を溶かすことが可能な千数百度の高温を実現する。このような、熱や炎を反射する仕組みから、反射炉と呼ばれたのである。

こちらが建てられたのは江戸時代末期の1857年。欧米列強に対抗すべく、大砲などに使う良質で大量の鉄を自前で得るために作られました。

昨年11月まで大改修が行われていて、随分綺麗になってました。昔はいつ崩れてもおかしくない状態で世界遺産にならなかったら、取り壊しされた可能性もありますね。

この時、ここの鉄で作られた大砲のレプリカが飾ってあります。

こちらは昔から変わってませんね。

昔、この太い大砲の穴にお尻を入れて怒られていた奴がいましたね。

この反射炉を作る計画を立てたのが銅像にもなっている江川太郎左衛門英龍です。韮山代官であった英龍は二宮尊徳(昔、小学校に像があった二宮金次郎です)を招聘して農地の改良などを行うなど領民に愛されたそうです。その後、海防に興味を持ち、西洋砲術を学んだ後、江川塾を江戸に開き、佐久間象山桂小五郎などの幕末の志士が彼の教えを受けていたそうだ。そして、銃や大砲に必要な鉄のためにこの反射炉の建立に着手したというわけだ。

また、練兵も勉強していて、気をつけ、右向け右、回れ右等の掛け声は彼が考案したとか。さらに、兵糧としてパンを初めて導入にしたのも彼で、パン業界ではパン祖と呼ばれているそうです。ちなみにここのお土産の店にて当時のパンを再現したものが150円で購入できます。保存食用で固く、飲み物と一緒に食べるもの。すごく美味しいものではないですが、江戸時代のパンを食すという体験ということで。

なお、お土産の店の横を流れる川の上流に昔、流しそうめんの店「滝の園」があり、高校の部活の打ち上げで使った記憶がありますね。人生で初めての流しそうめんでした。

そして、韮山反射炉から西へ徒歩40分行ったところにあるのが願成就院「鎌倉殿の13人」の一人である初代執権の北条時政が、表向きは娘の北条政子の婿である源頼朝の奥州平泉討伐の戦勝祈願のため建立したと言われているが、実質北条氏の氏寺として建てたという話だ。5/29の大河ドラマではここが登場してましたね。

ここには時政の墓があります。

また、ここには大河ドラマでも出てきた運慶作の阿弥陀如来坐像があります。

この寺は守山という標高100mほどの山の麓にありますが5月は緑が美しい季節ですね。この山を中心に北条家に関連する史跡がいくつかあるのでもう少し歩いてみます。

(つづく)