先ずは以前から行きたいと思っていたが緊急事態宣言で行けなかった大田黒公園。
地方の人のイメージでは東京は自然が少ないのでは?と思いがちですが、ビルや住宅街の中に突如緑豊かな公園が現れたりします。また、それが結構大きかったりします。なかなか侮れませんね。
訪ねたのは2021年10月末。一部の木で紅葉が始まっていました。
そして行きたかったのがここ。なんの変哲もない池周りの石垣の遊歩道ですが、
アニメ呪術廻戦の最初のオープニングの
0:35あたり、禪院真希のシーンで流れるこの場所です。
こちらの東屋は
メガネを通すと呪霊(化け物)が見えるシーンの場所です。
この公園はそれほど有名ではないのでここを見つけたロケハンはスゴイですね。
ちなみにこの日は今にも雨が降りそうな暗い曇天でしたが、ここはそれほど物の怪が出そうな感じはなかったですね。(自分は霊感がないと自負しているので、あくまでも映像的感想ですが。)
なお、以前訪問した他の聖地はこちらです。
別角度で見るとこんな感じ。11月になるとさらに紅葉が色づきそうです。
ここから石畳のゆるやかな階段を進むと、
旧大田黒家住宅洋館があります。この公園は日本における音楽評論家の草分け的存在である大田黒元雄氏が住んでいた住居で現在、国の登録有形文化財になっています。
大田黒氏が使っていたピアノの他、暖炉のあるゲストルームを覗くことができます。
次に訪れたのがここから3分ほど南にいったところにある、角川春樹氏の父で、国文学者でもあり、俳人でもあり、また角川書店の創立者という実業家でもある角川源義氏の旧居「幻戯山房」です。こちらも国の登録有形文化財です。
現在、ここは杉並区立の角川庭園として建物のともに一般公開されています。
中にはこんな木も。
バナナです。
また、井戸のポンプが残っています。まだ使えるみたいです。
さらにここから西へ2分ほど行った場所に国史跡の荻外荘(てきがいそう)があります。こちらは太平洋戦争が始まる前の1941年10月まで内閣総理大臣を務めた大政治家、近衛文麿が住んでいた場所です。
こちらは一部公園になっています。
そして、また井戸があります。
住居跡は工事中でした。近衛文麿は名門政治家の家に生まれ、自身も三度総理大臣になったが、最後はこの地で青酸カリによる服毒自殺。1945年の東京裁判でA級戦犯として起訴され出頭期限の最終日の出来事でした。日独伊三国同盟を締結したもののナチスは嫌いだったとか、軍の台頭、世界の潮流に翻弄され、思ったように政治ができなかったのかもしれませんね。
青梅街道に近く交通の便もよく、善福寺川など自然にも恵まれたこの荻窪周辺はセカンドハウス的な地として最適だったかもしれませんね。
(つづく)